わがアナーキズムの偉大なる先達、安部公房に捧げる
安倍晋三と従軍慰安婦
長崎の伊藤一長市長候補殺害事件は、大きな衝撃であった。真相はまだ分からないが、早くも水心会と安晋会の関係が疑われている。
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070421
http://caprice.blog63.fc2.com/
僕にはことの真相を判断できる材料がないので、紹介だけに留めておく。

さて、上記記事にもあるが、ここで解せないのは安倍晋三の態度である。首相官邸HPには、安倍晋三の談話や演説を紹介するコーナーがあるのだが、何故か伊藤一長市長候補殺害事件に関する声明がないのである。ほぼ同時に起こったバージニア工科大学大量殺害事件(4/16)に関しては、ブッシュに対するメッセージが17日付けで掲載されている、のだ。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/04/17comment.html


安倍晋三記者会見


さて奇妙と云えば、これも奇妙な記事である。

===

<安倍首相>慰安婦問題で「責任」に言及 米メディアに(毎日新聞-2007年04月21日 14:21)
 安倍晋三首相は、今月末の訪米を前に米国メディアの取材に応じ、いわゆる従軍慰安婦問題について「人間として心から同情する。首相として大変申し訳なく思っている」と改めて陳謝したうえで「彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況につき、我々は責任がある」と述べ、日本側に責任があるとの認識を示した。

 米誌ニューズウィークと米紙ウォールストリート・ジャーナルの取材に首相官邸で17日、それぞれ答えた。慰安婦問題については首相の「(旧日本軍による)狭義の強制性を裏付けるものはなかった」との発言に米国内から批判が出ており、首相は今月3日のブッシュ大統領との電話協議でも見解を説明、先月の国会答弁で「同情とおわび」に言及するなどしていた。今回の発言は日本側の「責任」も指摘することで、沈静化を図ったものとみられる。

 一方で首相は強制性をめぐる過去の自身の発言について「私が初めて述べたものでなく、これまでの政府の見解を述べた」と説明。「ここで事実関係を述べるのはあまり意味がない」としたうえで、「(軍の関与を認め謝罪した93年の)河野洋平官房長官談話を私の内閣では継承している」と改めて強調した。

 また、首相は憲法改正に関し「21世紀にふさわしい自分たちの国のかたちを物語る憲法を自身の手で書くことが大事だ」と強調。日米同盟の強化について「法的整備をしなければならない。憲法の関係についても集団的自衛権行使の研究をしなければならない」と述べた。【小山由宇】

 ◇米メディアに対する安倍首相の発言の要旨は次の通り。

◆従軍慰安婦問題◆

 慰安婦の方々に人間として心から同情する。そういう状況に置かれたことに、日本の首相として大変申し訳なく思う。(軍による狭義の強制性はないとした過去の発言は)私が初めて述べたのでなく、今までの政府見解だ。ここで事実関係を述べることにあまり意味がない。彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況に、我々は責任がある。非常に苦しい思いをしたことに責任を感じている。河野洋平官房長官談話を私の内閣は継承している。

◆拉致、北朝鮮核開発問題◆

 拉致問題が解決しなければ、日朝国交正常化はなく、北朝鮮は未来をつくることができない。訪米の際、今後の北朝鮮政策について(ブッシュ大統領と)突っ込んだ話をしたい。

◆憲法、日米同盟◆

 時代に合わない条項があり、プライバシーや環境といった盛り込まないといけない新しい価値観もある。21世紀にふさわしい自分たちの国の形を物語る憲法を自身の手で書くことが大事だ。その精神が大事だ。日米同盟をより強化する必要がある。そのため、法的整備をしなければならない。憲法との関係でも、いわゆる集団的自衛権行使の研究をしなければならない。


===

17日に、米誌ニューズウィークと米紙ウォールストリート・ジャーナルの取材を受けたと云うことらしい。なぜかアメリカのメディアに対する記者会見である。それを日本に逆輸入したわけだ。なぜ国内向けに声明を出さないのか不思議だ。

この謝罪はフェイクだろう。本当に謝罪する意思があるのなら河野談話の継承などといった中途半端なことはやめて、慰安婦に対する責任を明言する「安倍談話」でも発表したらどうか。海外メディアのインタビューで済ませようなどちゃんちゃらおかしい。

思い出していただきたい。安倍晋三はわざわざNHKに乗り込み、放送前の番組の内容を改変した実績があるのである。
「今回の発言は日本側の「責任」も指摘することで、沈静化を図ったものとみられる。」と記事中にあるが、まあそのとおりだろう。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-01-13/01_01.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-01-15/03_01.html

(余談だが、オウムの残虐な事件のひとつである坂本弁護士一家殺害事件でも、放映前の坂本弁護士の映像をオウム幹部に見せていた。報道の自由と権利をみずから投げ捨てるようなまねはやめていただきたい)

さてそれでは、記事の内容を見てみよう。と言っても、いつもの安倍晋三の主張となんら変わることがないので、一カ所だけ挙げる。

>(軍による狭義の強制性はないとした過去の発言は)私が初めて述べたのでなく、今までの政府見解だ。ここで事実関係を述べることにあまり意味がない。

なるほど、見事な責任転嫁である。肝心な事実関係を無視するところも卑劣だ。

さて、国会中継を見ていると、安倍晋三は最近やけにふてぶてしくなったように見える。なにか裏があるのではないのか?
信憑性は分からないが、横田めぐみさんの帰国を切り札に握っているのではないか、との説がある。

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20070407
http://my.shadow-city.jp/?eid=400385
http://www.gyouseinews.com/international/apr2007/001.html

上記記事が本当であるなら、横田めぐみさんを選挙のカードに使おうと云うことになる。つくづく卑劣な人間である。

なお、ちょうどこの日(17日)には、「慰安婦強制示す資料」なるものが発表されている。

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慰安婦強制示す資料、教授が概要公表
asahi.com 2007年04月18日10時29分

 日本軍慰安婦問題をめぐって林博史・関東学院大教授は17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見し、東京裁判に出されたオランダや中国など検察団の証拠資料のうち、日本軍が占領地の女性を強制的に慰安婦にしたことを示す尋問調書の概要を公表した。

 林教授は「東京裁判でも慰安婦強制の事実は確認されている。90年代に資料研究が進み、慰安婦は性奴隷だと確信していたが、最近これを公然と否定する動きが安倍政権から出てきた。資料を示して再確認する必要を感じた」と説明した。


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コメント
この記事へのコメント
暴言を吐く人間は多い。赤旗にもこのような記事があった。

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2007年4月21日(土)「しんぶん赤旗」
自民・中山元文科相が暴言
“「従軍慰安婦」もうかる商売”
“ほとんど日本の女性”

 自民党の中山成彬元文部科学相は二十日の衆院教育再生特別委員会で、米下院が「従軍慰安婦」問題で日本政府への謝罪要求決議案を採択しようとしている動きを強く非難し、「『美しい国』は強くなきゃいかん。間違ったことに反論していく勇気、強さが必要だ」と述べました。

 中山氏が会長を務める自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、米下院の決議案阻止のため今月下旬から訪米を予定しましたが、米国内で「従軍慰安婦」問題の批判が高まるなか、「火に油を注ぐ」として訪米延期を決めたばかり。しかし、この日の質問は中山氏の本音をあらためて示したものです。

 中山氏は「当時は公娼(こうしょう)制があり、売春が商行為として認められていた。慰安婦はほとんど日本の女性だった」などと述べ、日本軍による「従軍慰安婦」強制を否定。さらに「(慰安婦は)もうかる商売だったことも事実だ」と暴言を吐きました。
2007/04/22(日) 09:22:28 | URL | キンシャチ #-[ 編集]
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安倍晋三は、伊藤一長長崎市長が銃弾によって死亡した件で、事件の翌日に「ご冥福を衷心よりお祈りしたい。ご家族の悲しみや怒りを察すると余りある。選挙中の凶行は民主主義に対する挑戦で、断じて許すわけにはいかない。こ
2007/04/21(土) 23:33:55 | らんきーブログ
すでに、あちこちで、たいへんな話題になっていますが、 長崎市長、伊藤一長氏が、22日に控えた市長選の最中に、 暴力団に銃殺されるという、悲痛きわまりない事件がありました。 「伊藤市長撃たれる 組員を現場で逮捕」(PDF) 「撃たれた伊藤市長が死亡 死因は大量出血」
2007/04/22(日) 00:58:18 | たんぽぽのなみだ~運営日誌
実に痛ましくも許されざる事件が起こった映像を見ると震えるほど怒りを覚える瞬間的に反応した人たちもたぶんどうしようもない想いからだったのではないだろうか
2007/04/22(日) 15:13:07 | ぬぬぬ?