わがアナーキズムの偉大なる先達、安部公房に捧げる
松岡死亡事件に関するいくつかの疑問 (2)
(2)承前
遺書の内容

前回の記事に続き、遺書に関する疑問を提示しておく。

=====

<松岡農相自殺>遺書に「迷惑かけた」 首相らにあて8通
(毎日新聞 - 2007年05月29日 03:11)

(略)

もう1枚の便せんは発見者のために書かれたものとみられ、「内情については家内がよく知っています。それは家内だけが知っている場所にあるので探さないで下さい」という趣旨の文章が書かれていた。

(略)

=====

<松岡農相自殺>遺書8通残す 「国民の皆様」宛てなど判明
(毎日新聞 - 2007年05月29日 15:21)

(略)

(発見者のために書かれたとみられるもの)

 家族への手紙は、女房が分かるところにありますので、ぜひ探さないで下さい。

 女房が来るまでは、どこにも触れないで下さい。

(略)

=====

このふたつの記事には微妙なニュアンスの違いがある。同じ文章の要約なのか、異なる文章のそれなのか、気になるところだ。

なお下の記事では一部の遺書の内容が分かるが、これだけでは情報開示が足らないように感じる。全ての遺書の鮮明な画像(写真)の公開を望む。また、一部には遺書は6通だったと云う報道もあった。これは封筒入りの遺書の数なのだろうか?単なる誤報なのか?気になるところではある。

以下の記事は参考として挙げておく。

===

<松岡農相自殺>遺書8通残す 「国民の皆様」宛てなど判明
(毎日新聞 - 2007年05月29日 15:21)

 故松岡利勝農相が残した8通の遺書のうち、封書の6通のあて名は▽安倍晋三首相▽縁せき関係にある島根県選出の景山俊太郎参院議員▽小林芳雄・農水事務次官▽青山豊久農相秘書官と警護官(本名)▽小泉純一郎前首相の前秘書官の飯島勲氏▽事務所の事務担当者(本名)。そのほか、「国民の皆様 後援会の皆様」と題された農水省のA4判の便せんに横書きで記された遺書の全文と、発見者のために便せんに書かれたとみられるものは次の通り。

 ◇国民の皆様 後援会の皆様

 私自身の不明、不徳の為(ため)、お騒がせ致しましたこと、ご迷惑をおかけ致しましたこと、衷心からお詫(わ)び申し上げます。

 自分の身命を持って責任とお詫びに代えさせていただきます。

 なにとぞお許し下さいませ。

 残された者達には、皆様方のお情けを賜りますようお願い申し上げます。

 安倍総理 日本国万歳

 平成19年5月28日 松岡利勝

 ◇(発見者のために書かれたとみられるもの)

 家族への手紙は、女房が分かるところにありますので、ぜひ探さないで下さい。

 女房が来るまでは、どこにも触れないで下さい。


===



(3)
塩崎の態度

これはあくまでも印象でしかないのだが、塩崎の記者会見は必要以上に冷静に感じた。特に二度目の松岡死亡を報告する際には、記者側の「松岡は何故自殺したと思うか(大意)」との質問に対して「死因は警察で調べている」と話をそらした。二度も。

なおこのやり取りは政府インターネットTVでは割愛されているが、時事通信が記事にしている。細かい状況をきちんと伝えていないのが気になるところだ。

===引用開始

松岡農水相自殺、安倍政権に打撃=疑惑の渦中−首相「ざんきに堪えず」
(時事通信社?-?2007年05月28日 20:10)

(略)
 塩崎恭久官房長官は記者会見で農水相の死因や自殺の動機について「警察当局の検視などの手続きを経た上で発表される予定だ」と語った。農水相の宿舎からは、遺書とみられるものが見つかった。 

[時事通信社]

===ここまで


(4)
松岡の死亡はあらかじめ分かっていたのか?

===

FNN HEADLINES 2007/05/28 19:10
松岡利勝農水相、東京・港区の議員宿舎で自殺 午後7時半から仮通夜へ

(略)

病院に運び込まれた際、松岡農水相の顔には布がかけられ、関係者やSPなどが、青ざめた表情で付き添っていた。

(略)

===

松岡の顔には布がかかっていた。素人考えだが、顔が分からないと容態の急変に対応出来ないのではないのか?この時松岡はすでに死んでいたのだろうか?

===

松岡農相が自殺/安倍政権に打撃
四国新聞 2007/05/28 15:10

(略)

 警視庁によると、松岡農相は宿舎のリビングでドアの金具に犬の散歩用のような布製のひもをかけ、首をつっていた。28日午後1時40分からの参院決算委員会に出席する予定だったが、部屋から出てこないため、秘書とSPが部屋を訪れて自殺を図っているのを発見した。秘書は午前10時ごろ、農相本人と会って話をしていた。

(略)

===

宿舎とは言ってもマンションのようなものだろう。出てこなければチャイムを鳴らすなり電話をかけるのが普通の態度ではないのか?いきなり秘書とSPが合鍵で部屋に入るだろうか?秘書はすでにこの時点で、事件性があることを知っていたのではないのか?

(5)
最後に、
安倍の失言を公開することは意味があることだろう。

===

緑資源機構で「松岡氏の取り調べも予定もない」と首相
asahi.com 2007年05月28日21時31分

 安倍首相は28日夕、入札談合事件で理事らが逮捕された農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の関連団体と松岡農水相との関係が指摘されていることについて、首相官邸で記者団に「ご本人の名誉のために申し上げておくが、緑資源機構に関しては捜査当局から『松岡大臣や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行うという予定もない』と発言があったと聞いている」と語った。

===


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松岡死亡事件に関するいくつかの疑問
松岡利勝が死んだ。62才だったそうだ。

(1)時間

当初の報道では、松岡には11時の打ち合わせの予定があるとなっていた。11時の予定が入っていたのに12時過ぎまで放置と云うのはおかしくないだろうか?遅刻の常習犯だった?まさか。 また、一国の大臣ともあろう人間が週始めの月曜に何時間もひまぶっこけるのかと云う疑問はある。

まずは朝日の記事を紹介する。

===引用開始

騒然とする農水省 事務次官の定例会見は中止
asahi.com 2007年05月28日13時52分

 農林水産省3階の大臣室と秘書課には、職員らが慌ただしく出入りを繰り返した。事務次官室には20人を超える報道陣が駆けつけ、一時騒然となった。井出道雄官房長によると、松岡農水相はこの日午前11時に同省に来て、国会答弁の内容について同省幹部から説明を受ける予定だったという。農水相は週末の26、27日は地元の熊本に戻っていたという。ある幹部は「詳しいことは分からないが、容体は厳しそうだ」と厳しい表情をみせた。

 午後2時から予定されていた事務次官の定例記者会見は、「情報収集のため」中止となった。

===ここまで

実はこの記事が大問題なのだ。
配信時間が異なる同題の記事がある。

===引用開始

騒然とする農水省 事務次官の定例会見は中止
2007年05月28日15時33分

 28日午後、自殺を図った松岡農水相が死亡した。昨年秋の安倍政権発足以来、緑資源機構をめぐる談合にからむ献金疑惑や「ナントカ還元水」問題など、いくつかの疑惑を指摘されてきた。何があったのか。その情報が永田町と霞が関を駆けめぐった。

 農林水産省3階の大臣室と秘書課には、職員らが慌ただしく出入りを繰り返した。事務次官室には20人を超える報道陣が駆けつけ、騒然としている。ある幹部は、現場にいる秘書官から「(松岡氏が)自殺を図った」という報告は受けたと話した。別の幹部は「詳しいことは分からないが、容体は厳しそうだ」と厳しい表情をみせた。

 午後2時から予定されていた事務次官の定例記者会見は、「情報収集のため」中止となった。
 衆院議員赤坂宿舎には報道陣約100人が相次いで駆け付け、施設内への立ち入りを黄色いテープを張って制限する警察官らともみ合いになるなど騒然とした。上空には、報道各社のヘリコプターが数機飛び交った。

 現場にいた警察官の話によると、午後1時すぎ、救急車と消防車が宿舎からサイレンを鳴らさずに出て行ったという。到着時もサイレンを鳴らしていなかったという。

 ニュース速報を見た近くの女性(60)は「いい悪いは分からないけど、松岡さんみたいな強い政治家がねえ……。そういうことをするのかなあ」と驚いた様子だった。宿舎の向かいのマンションに住む男性(60)は「一般市民の感覚からするとおかしなことばかりやっていた。追いつめられたんだろう」と話した。

 松岡農水相は、東京都新宿区の慶応大学病院に救急車で運ばれた。敷地の入り口付近には、報道陣のテレビカメラなど数十台が並び、病院の玄関付近にも駆けつけた報道陣や一般の患者、見舞客らが取り囲んで様子を見守った。


===

全く違う記事ではないか。井出道雄官房長が語った松岡の11時からの予定はどうなった? そしていつの間にか、外出予定時刻が0:15になってしまった。

===

<松岡農相自殺>遺書に「迷惑かけた」 首相らにあて8通
(毎日新聞 - 2007年05月29日 03:11)

 松岡農相は28日午後0時15分から同省で幹部と打ち合わせをする予定だった。外出予定時間を過ぎても姿を見せなかったため、同18分に秘書官と警視庁の警護官(SP)が室内に入ろうとしたが、玄関が施錠されていた。公設第2秘書が持っていた合鍵を使って同20分ごろ室内に入り、首をつっている松岡農相を発見した。午前10時ごろ、第2秘書が玄関でパジャマ姿の農相と立ち話をしており、その後に自殺したとみられる。

===

この時間のずれに関しては、「人類猫化計画」ブログでも取り上げられている。
http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-entry-309.html

>当初NHKでは、出かける予定時間を「11時」と言っていた。
>ところがその後の民放ニュース(16時頃の)では、「12時」と秘書が語ったことになってしまった!




(2)遺書

以下はブログ「灰色のベンチから」の引用。
http://futu-banzai.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/sixtyminute_e82f_3.html

===

おれの情報ルートでは、遅くとも12:41の段階で松岡は死亡していたことがわかっていた。。内容は、ロープのようなもので宿舎内のドアで首吊り。遺書の様なものがあったって感じだ。警察が与党各所に連絡を入れたのが13:00分ごろらしく、(確認したのは自民党●●と公明党本部▲▲へ入電)同様の内容で既に松岡は死んでいるとのことだった。。

ところが各メディアのニュースでは、13:08の段階で意識不明。 もしくは心配停止だが生きている。ってことになっていた。。勿論この時点で松岡はとっくにこの世に居なかったし、特に報道規制がしかれたわけでも無かった。結局死亡が伝えられたのは14:00頃。しかも、遺書について発見されたのがついさっき(18:00頃)だってことになってやがる。。
何故・・・? 

===

「おれの情報ルート」がいかなるものかは分からないので、死亡時刻については触れないでおく。ここで言いたいのは遺書だ。

===

松岡農相が自殺図る、心肺停止状態
2007/5/28 nikkei net

(略)

 発見時、遺書などは見つからなかったという。

 自民党関係者によると、秘書官らは心臓マッサージをしながら病院に搬送したという。

===

文字色<松岡農相自殺>遺書に「迷惑かけた」 首相らにあて8通
(毎日新聞 - 2007年05月29日 03:11)

(略)

 調べでは、松岡農相はリビングのドア(高さ2メートル超)のちょうつがいに布製のひもをかけ、パジャマ姿で首をつっていた。同署員が到着した時点でひもが切られ、松岡農相は床に下ろされていた。近くに高さ約30センチの脚立が置かれており、踏み台に使ったらしい。

 遺書はリビングルームのテーブルの上に整然と並べられていた。うち6通は茶封筒に入れられ封がされていた。封書の1通は「親展 総理大臣安倍晋三殿」と表に書かれた首相あての遺書で、他に縁せき関係にある島根県選出の景山俊太郎参院議員、小林芳雄・農水事務次官や青山豊久農相秘書官らにあてたものもあった。封書の裏には松岡農相の名前が書かれていた。

===

上の日経記事の配信時間は、まだ死亡が確認されていない13:37だ。ここにははっきりと、遺書は見つかっていないと書いてある。だがしかし翌日の毎日の記事を見ていただきたい。「松岡農相はリビングのドア」で首を吊っていて、「遺書はリビングルームのテーブルの上に整然と並べられていた。」そうだ。この遺書を見逃したと言われてもにわかには納得できない。

むしろ「灰色のベンチから」の記事中にある、「遺書の様なものがあったって感じだ。」の方がよほどしっくりくる。

松岡農相自殺 遺書6通内容
http://www.youtube.com/watch?v=4xbss740deI





松岡農水相自殺ドキュメント
http://www.youtube.com/watch?v=tCeCvanGhYo&mode=related&search=






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自衛隊は国民を殺すことを前提に運用されている
===引用開始

http://www.mod.go.jp/j/kisha/2007/05/25.html

久間大臣会見概要
2007/5/25

Q: 自衛隊は国防上、クラスター爆弾は必要だという事ですか。

A: そうです。日本は海岸線が長くて、そこで着上陸侵攻の時に事前に防がないと、後は非常に守りにくいという状況があります。地雷も似たような点がありましたけれども、地雷の場合はそれに替わる手段を講じられましたが、クラスター爆弾の場合はそれに替わるべき武器というのが見つからないので、そう簡単に日本の防衛を考える側から言うことはできません。それと、堂々と胸を張って言えるのは、日本は「外国に向かってそれを使う事はありません。」また、「世界各国に迷惑を掛けることはありません。」ということです。攻撃された時に、クラスター爆弾によって後の被害が出るのも自国民ですから、国民がどちらを選択するのか、攻撃されて蹂躙されっぱなしになるのが良いと思うのか、それを守り抜いて後でそれを処理した方が良いと思うのか、私は後者だと思います。

===

クラスター爆弾:禁止条約結論出ず 日本は孤立 リマ会議
毎日新聞 2007年5月26日 11時18分

(略)

田母神俊雄・航空幕僚長が「不発弾による(日本人の)被害も出るが占領される被害の方が何万倍も大きい」と同爆弾の必要性を強調した点について、同会議に出席していた英国のエルトン上院議員は「日本国内で使えば市民の犠牲は免れない。軍の論理より民間人への犠牲を最大に配慮すべきだ」と疑問を呈した。また非政府組織(NGO)の連合体「クラスター爆弾連合」のコーディネーター、トーマス・ナッシュ氏は「信じがたい発言。日本を占領できるほど軍事力を持つ敵だったら、クラスター爆弾程度で撃退できるわけがない」と語った。

日本は不発率が4〜20%以上とされるクラスター爆弾を陸空両自衛隊で保有している。

===引用終了

ものすごい暴言である。信じられない。久間は言うに及ばず、田母神俊雄の名前と発言内容を記憶しておこう。

久間「攻撃された時に、クラスター爆弾によって後の被害が出るのも自国民ですから」
田母神俊雄「不発弾による(日本人の)被害も出る」

クラスター爆弾による民間人の二次被害を当然のこととする思想にはあきれかえる。後方で勝手なことをわめいていればいい立場の人間にしか言えない言葉だろう。自衛隊の自は、自衛隊の自でもあるな。国民ではなく、自衛隊を守るのが自衛隊だ。

やむを得ない被害ではなく、前提としての自国民の被害が必要な防衛計画なら、そんなものはやめちまえ。

(1)
攻撃されて蹂躙されっぱなしになる

(2)
クラスター爆弾を使い日本を守り抜いて後でそれを処理する

なぜこのふたつしか選択肢がないのであろう。
本当にクラスター爆弾でなければ防衛出来ないのか?
爆弾に汚染された土地で暮らせるだろうか?
すべての子爆弾を処理出来ると言うのだろうか?
どこかの国が上陸作戦を展開する可能性がどの程度あるのだろうか?

太平洋戦争最末期、米軍の日本上陸作戦を見てみよう。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nkgw/az-haisen.htm#dan

>オリンピック作戦では、鹿児島県志布志湾などの四ないし五個所に上陸し、北上はせずに、日本陸軍西部方面軍を釘付けにするという作戦であった。作戦遂行人員は81万人を予定。万一の場合は、原子爆弾やサリンといった化学兵器も使用することも検討された。

>一方、コロネット作戦は、湘南海岸及び九十九里浜に上陸し、東京を包囲するという作戦であった。米軍は湘南海岸に30万の兵力と機甲師団を一日で上陸させる計画を立てた。九十九里浜には、24万人の上陸部隊を派遣する計画であった。
>最終的には、日本を壊滅するために動員される兵力は117万人、10万輌に及ぶ車両とその運転要員22万人という史上空前の作戦であった。

物量の国アメリカらしいものすごい作戦だ。日本に対してこれだけの兵力を想定していたのだ。

自衛隊は世界でも有数の軍事費をつぎ込んだ壮大なるハリボテだが、敗戦直前のスカンピンな旧日本軍よりは強いだろう。自衛隊と一緒になって戦うとは疑わしいが、在日米軍もいる。その日本に攻め込むのにはどれだけの兵力がいるだろうか?
(もちろん現代では状況も違うだろうが、島国に上陸することが困難だろうことは想像がつく)



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どこまで行っても妄想は妄想
2007年5月20日の「しんぶん赤旗」の記事「「靖国」派がめざす国家像とは?」を読み、新憲法制定促進委員会準備会作成の「新憲法大綱案」なるものの存在を知った。調べてみると、まるでパラノイアの妄想を書き綴っているような、気味の悪い怪文書であった。

これとそっくりのものには自由民主党政務調査会憲法調査会憲法改正プロジェクトチームが作成した「論点整理」がある。自民党新憲法草案はこの「論点整理」に基づいて作成されている。


すべての妄想(考察?)を打ち砕くことは煩瑣になるので、一部の特に症状が重い部分のみに反論する。
(以下の抜粋引用は「新憲法大綱案新憲法大綱案」より)

(1)
前文に関して

>日本国民が、和の精神をもって問題の解決をはかり、時代を超えて国民統合の象徴であり続けてきた天皇を中心として、幾多の試練を乗り越え、国を発展させてきたこと。

日本には長い戦国時代もあった。和の精神?は?

>国民主権の議会制民主主義を統治の基本原理とし、これを堅持すること。

議会制民主主義(間接民主制)には、世襲政治家やタレントの人気投票など、当然問題もある。この制度を堅持すると云うことは、これからも国民から搾取しようとする意図が見える。

>基本的人権を尊重するとともに、国民一人ひとりが、公民としての自覚をもって、権利および自由を公共のために役立てること。

順序が逆だ。国民一人一人の自由を保障するために国家や公共がある。寝言はやめていただきたい。

>地域社会に固有の伝統や文化を尊重し、その特性を活かした地方自治を推進することによって、多様性と創造性に富む国家を構築すること。

補助金をアメムチと使い分け、地方自治を妨害しているのは政府である。新憲法ではこれが改善されるのだろうか?(天木直人氏のブログの2007年05月21日の記事「米軍再編交付金制度という名の暴力」を参照のこと)


>国際平和の維持に積極的に貢献し、圧政や人権侵害を排除する不断の努力を怠らないこと。

要するに、アメリカと一緒になって戦争をしたい、とこういうことか。だいたい国内の社会不安が広がっているのに外国の面倒を見る余裕がどこにあるのだ?

(2)
基本的人権に関して

>権利には義務が、自由には責任が伴うという共同社会の基本原則、および基本的人権の普遍的価値を承認しつつ、わが国の歴史、伝統、文化に基づく固有の権利・義務観念をふまえた人権条項を再構築し、現代の要請に対応する新しい人権を積極的に導入する。

なぜ、こうも繰り返し「権利には義務が、自由には責任が伴う」と主張するのか疑問だ。基本的人権とはすべての人間が生まれながらに持っている権利である。新生児や知的障害者等の、社会に参加することが困難な人間にも認められるものである。
権利に義務は伴わないし、自由には責任が伴わない。これを否定する人間は、新生児の人権を否定することになるのだ。

>(1)人権制約原理の明確化
>・現行憲法で多用されている「公共の福祉」という曖昧な概念に代え、人権の制約原理として、「国または公共の安全」、「公の秩序」、「他者の権利および自由の保護」など、より明確な概念を規定する。

公共の福祉とは他者の人権との兼ね合いを意味する。国の安全や公の秩序などといったチンケなものに置き換えていいものではない。

>(2)多神教的風土に配慮した政教分離原則の緩和
>・わが国の多神教的風土や宗教的伝統に深く根ざした各種行事を通じて為政者がその責任を自覚することは、政治の公正を確保するうえで重要な意味をもつ。ゆえに、政教分離原則があくまでも「特定宗教の布教・宣伝を目的とした国およびその機関の宗教的活動の禁止」を求めるものであることをふまえ、国家的・社会的儀礼や習俗的・文化的行事等の範囲内で国や地方公共団体が宗教的行に参画することを可能にする。

なぜこうも靖国に固執するのか疑問だ。政教分離規定は、国家による宗教の強制や思想統制を禁じる意味合いもあるのではないか?だいたい「国家的・社会的儀礼や習俗的・文化的行事等の範囲」を誰が決める?

>(3)家族の保護規定の新設
>・祖先を敬い、夫婦・親子・兄弟が助け合って幸福な家庭をつくり、これを子孫に継承していくという、わが国古来の美風としての家族の価値は、これを国家による保護・支援の対象とすべきことを明記する。

国家が国民生活に口を出すと云うのだ。生き方は多様であっていいはずである。国家公認の「美風としての家族の価値」などヘドがでる。

>(4)公教育に対する国家の責務
>・次代を担う人材の育成が日本の将来を左右する重大問題であることにかんがみ、公教育の目標設定をはじめ、公教育に対する国家の責務を明記する。

公教育の目標とは愛国心の育成か?

(3)
地方自治について一カ所だけ

>地方自治特別法に対する住民投票制度の廃止
>・これまでほとんど実例がなく、分権化の趨勢にも適合しない現行憲法95条(地方自治特別法の住
民投票)を削除する。

ここは自民党案と同じである。権力者は自分以外の権力の存在を嫌うようだ。地方自治が強力になり言うことを聞かなくなったら、政府は困る。そうならないように地方の力を押さえることが目的だ。

最後に、何を考えているのかミエミエの、このパラノイアックな怪文書を作成した連中の名簿を掲載する。読者賢君においてはこいつらに貴重な一票を投じないよう気をつけられたし。

新憲法制定促進委員会準備会

座長
古屋圭司(自由民主党・衆議院議員)

事務局長
萩生田光一((自由民主党・衆議院議員)

〔衆議院〕
自由民主党
赤池誠章
稲田朋美
今津寛
奥野信亮
加藤勝信
木原稔
高鳥修一
戸井田徹
西川京子
古川禎久
松本洋平

民主党
松原仁
笠浩史
鷲尾英一郎

無所属
平沼赳夫

〔参議院〕
自由民主党
秋元司
有村治子
鴻池祥肇
中川義雄
福島啓史郎

民主党
大江康弘
芝博一

国民新党
亀井郁夫

※平成19年5月3日現在



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自衛隊は国民の敵になったのか? 
先日のエントリーにも書いた、辺野古での自衛隊による暴力活動がいよいよ始まるようだ。以下のブログで経過を確認していただきたい。
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/
http://henoko.jp/info/

さてこんな記事を見付けた。

===

調査に自衛隊協力は正当!妨害活動が異常!久間大臣
ANNヘッドライン 2007/05/18(11:45)

久間防衛大臣は、調査に自衛隊が参加することについて正当性を強調し、反対派の妨害活動を「異常な事態だ」と厳しく批判しました。

久間防衛大臣:「潜水の協力も含めて、防衛施設庁から依頼があったので、海上自衛隊においても協力を行った。民間業者が、それ(海底調査)をやるのを力ずくでさせないということ自体が異常な事態でしょ。それ(海底調査)が邪魔されて、なかなか短時間に終わらないようだったら、潜水についても協力をせざるを得ない」

===

シュワブ沖でサンゴ調査 政府、普天間移設へ一歩

東京新聞 2007年5月18日 夕刊

 那覇防衛施設局は十八日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設に備え、シュワブ沖でサンゴの生息状況などを調べる事前調査に着手した。政府は調査を環境影響評価(アセスメント)の前段と位置付けており、移設実現に向けて目に見える一歩となる。

 シュワブ沖の複数の地点では、海上保安庁の警備ボートに守られながら調査船からダイバーが潜水し、午前七時半ごろから次々と機器類を水中に下ろした。機器の設置には三−四日かかる見通し。調査を円滑に行うため海上自衛隊が派遣した掃海母艦の自衛官も調査に参加した。

 沖縄県の仲井真弘多知事は、陳情に訪れていた東京都内で記者団に「防衛省の行う調査に自衛隊が持つ技術を利用することは考えられる(理解できる)ことだ」としながらも「船が来て行うのは荒っぽい」と述べた。

 調査に反対する市民らはカヌーなどに分乗して抗議活動を展開。海保のボートをかいくぐって調査船を取り囲み、ダイバーを潜らせないようにした。海保側が警告を発した上でカヌーを引き離す場面もあった。

 近くの辺野古漁港では、反対派住民ら百人あまりが徹夜で座り込んだ。同地区の無職男性(59)は「絶対に止めなくてはならない。掃海母艦が来るという話もある。これが日米安保かとあらためて感じた」と話した。

 那覇防衛施設局は四月二十四日から事前調査の準備を開始。二十五日に久間章生防衛相と会談した仲井真知事が調査受け入れの考えを伝えていた。移設のためには正式な環境アセスが必要だが、沖縄県はシュワブ沿岸部にV字形滑走路を造る政府案を修正するよう求めており、アセス実施の見通しは立っていない。

シュワブ調査「海自が協力」

 久間章生防衛相は十八日午前の記者会見で、キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)での事前調査について「先ほど海上自衛隊が協力を行ったとの報告を受けた」と述べ、海自の参加を認めた。

 海自隊員は海底での調査器具の設置作業などを実施。久間氏は参加期間について「二、三日あるいは三、四日。トラブルがなければそれぐらいで終わる」との見通しを示した。

 ただ、久間氏は自衛隊が調査に参加する法的根拠について「調査活動、情報収集など具体的に断定できない。理屈付けはいくらでもある」などと述べ、根拠があいまいであることを認めた。

 久間氏は派遣した海自の掃海母艦「ぶんご」が調査現場の近海に待機していることも認めた。久間氏は「(反対派の妨害活動で)混乱があったら人命救助など、何かあったら出られるようにしている」と述べた。

===

東京新聞の記事をよく見てみよう。

「久間氏は自衛隊が調査に参加する法的根拠について「調査活動、情報収集など具体的に断定できない。理屈付けはいくらでもある」などと述べ、根拠があいまいであることを認めた。」

これが日本の防衛大臣である。へりくつをわめき散らせばいいと云うのでは、子供でも納得しないだろう。

久間は以前からわけの分からない発言をしているのだ。一例を挙げる。
http://kaigi.blog68.fc2.com/blog-entry-52.html
「久間長官は「もし選挙で(仲井真氏が)負けたら、法律を作ってでも(米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部移設を)やるというぐらいの腹でぶつかっていかないと、自分の真意を理解してもらえないという思いがあった」と述べ、政府案(V字案)実現への決意を強調した。 」

彼は、「国の活動はすべて正しく従わないものはすべて悪」と云う、決定的に間違った思想でも持っているのか?こういう奴の部下がまともな人権思想を持てるかと言えば、疑問だ。いくつか例を挙げよう。

(1)
天木直人氏のブログで、読売新聞の記事が紹介されていた。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/17/#000380

>5月17日の読売新聞「憲法改正への道」において次のような自衛隊幹部の言葉を見つけた。
>「(北朝鮮戦闘機が米民間機を攻撃する場面に遭遇したら)自分が司令なら攻撃を命令する。憲法9条より、私は日米同盟を選ぶ・・・」

とんでもない暴言だと思い、新聞を買って記事を確認した。ここに記事全文を紹介するので各自参照されたい。
憲法改正への道


(2)
過去には自衛隊幹部のこのような事例も報告されている。

===引用開始

http://www.coara.or.jp/~yufukiri/localnet/sokankainyu.html

2002年11月20日 陸上自衛隊西部方面隊総監 陸将 松川正昭 殿
(略)

11月18日、日出生台演習場前で私たち日出生台対策会議や地元住民有志が、11月11日から実施されている日米共同訓練に抗議する集会を開こうとしていたところ、突然、戦闘迷彩服姿の貴職が現れ、「なぜ訓練に反対するのか、集会の趣旨を明確にせよ」と詰問されると共に「わたしはここの責任者だ」と立場を明らかにして集会に割り込んで参りました。

私たちは現職幹部自衛官の貴職の強い言動に驚きましたが、貴職が総監を務める陸上自衛隊西部方面隊への要請(9月30日、別紙)及び防衛庁・防衛施設庁への要請(10月3日、別紙)、更には当日持参していた「アメリカのイラク攻撃に反対・有事関連法案廃案・日出生台演習場での沖縄駐留米海兵隊との共同訓練に反対」する大分県民、約9万名の署名で明らかにしているように、このアメリカのイラクへの先制攻撃ではその最前線に投入されることが確実な沖縄駐留米海兵隊が、この日出生台で共同訓練を行うことは許されないとの私たちの「反対の意志」を説明すると共に、陸上自衛隊の最高幹部の一人である貴職が、国民の基本的な権利である集会開催の自由に介入した違法行為を、厳しく追求しました。

しかし、貴職は、貴職に同行されていた他の幹部自衛官の制止にもかかわらず、「北朝鮮問題がある、この共同訓練は北朝鮮に対する抑止力になる」と強調され、更には「反対集会を開くと報道陣が集まり、訓練内容が敵国に知られる」などと、およそ時代錯誤としか言いようのない暴言をはかれ、集会の中止を求められました。

これら一連の貴職の言動は、貴職の目前で取材されていた報道各社によって広く県内外に、報道され、大きな反響を起こしています。

===ここまで

残念なことだが、自衛隊幹部には立憲国家や民主国家、法治国家の概念を理解できない人間が複数存在するようだ。そんな、言葉の通じない獣のような人間をどうやって制御するというのだろうか?文民統制などと世迷い言を言うのはやめていただきたい。

安倍晋三は、集団的自衛権の行使を研究するらしい。どうすれば自衛権を行使できるかその方法をさぐる、はじめに結論がある議論である。そんなことが出来るのなら、自衛隊法や憲法の改定など全く必要ないのではないか?
http://6601.teacup.com/egnima/bbs?M=ORM&CID=100&BD=16&CH=5




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死刑宣告
2007/5/14 参議院にて、与党提出の国民投票法案が可決した。施行されるのは3年後であるが、次の国会で設置されるであろう憲法審査会において改憲論議を進める準備に入る。

安倍晋三の言葉を確認しよう。

安倍内閣総理大臣記者会見
[第165回臨時国会終了を受けて]
平成18年12月19日
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2006/12/19kaiken.html

>あの草案については、いろいろな議論があった後に、自由民主党としてとりまとめたものであって、勿論、個人的にはいろんな議論があるわけでありますが、私もとりまとめに当たった責任者として、この案が自由民主党としてはベストな案である、そして皆さんのコンセンサスを得た案であるという中で、国民の皆様にお示しをいたしました。しかし、憲法の改正は、3分の2を超える国会議員の発議が必要であります。これを基に、与党で、そして野党の方々とも成案を得るべく努力をしていきたいと思います。

>ですから、第2次案を自由民主党として出すということは、今の段階で考えていません。しかし、与党あるいは野党の方々との交渉の上において、どういう案になっていくか、それは政党間で議論をしていかなければいけない。そしてまた、国民的な議論を是非私は巻き起こしていきたいと思っております。そういう中で、国民の声にも耳を傾けながら、最終的な成案を政党間で話し合いをしながら得なければならない。


自民党新憲法草案を押し通そうとする意思がミエミエだ。論点整理など片腹痛い。法律施行までの3年間の猶予期間は、"B層国民"に対する広報期間(もっとはっきり言えば洗脳する時間)である。


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九条を語れ 憲法は今
今日はまず、表題にある「NHKクローズアップ現代 2007/5/7 九条を語れ 憲法は今」を紹介する。

僕はほとんどテレビを見ないので、本放送を見たわけではないのだが、複数のブログで紹介されており、なかなか興味深い内容なのでここにもリンクを貼っておくことにした。


1/3
http://www.youtube.com/watch?v=Wsg0hCzeVqY




2/3
http://www.youtube.com/watch?v=noj6acxcGZY&mode=related&search=




3/3
http://www.youtube.com/watch?v=AzoiBV9E6gw&mode=related&search=




この番組をふまえて、ふたつだけ言わせてもらおう。

(1)
その2で登場する「フリーターの閉塞感」を作り出しているのは自公政権である。政府は意図的に国民生活に不安を与え、そのハケ口としての改革、憲法改定を目論んでいる。つまり、憲法を変えることはそいつらの言いなりになることを意味する。

(2)
現在の日本において、憲法改正=自民党新憲法草案成立と云う欺瞞が成り立ってしまっていることを不審に感じる必要がある。現行憲法を改定することと、自民党新憲法草案を日本の新憲法に据えることは全く異なることなのだ。
九条が気に食わないから変えろと言う人間は、自民党新憲法草案を読んでいるのであろうか?本当にあんなインチキ憲法でいいのだろうか?


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自衛隊の自は自民党の自
まずは天木直人氏のブログ記事をご紹介しよう。

http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/12/#000375
「海上自衛隊の艦船が辺野古沖に向かって横須賀港を出港した」というニュース

===以下抜粋

11日、米軍の普天間飛行場移設先である辺野古沖に向けて、海上自衛隊の艦船が横須賀港を出港したと報道された。久間防衛大臣は同日午前の閣議後の記者会見で、「警護とか仰々しいことは考えていない」と一応否定してみせたが、その舌の根も乾かないうちに、「先の事はわからない。一部で(海自の動員を)考えている人がいないとは限らない」と本音を漏らした。また塩崎官房長は、これに先立つ10日の定例会見で、「(海自が)防衛施設庁の身分として作業をやる可能性はある」と、形式さえ文民になっていればいいだろうといわんばかりの、アリバイ工作を認める発言をしている。

これらの発言は明らかに地元住民との不測の事態に備えた自衛隊による威圧効果を念頭に置いたものである。場合によっては自衛隊による自国民への武力行使につながりかねない深刻な話だ。

===ここまで

上記記事中の久間のインタビュー全文は下記リンクをご覧いただきたい。
http://www.mod.go.jp/j/kisha/2007/05/11.html

また、自衛隊の治安出動が天木氏の思い込みではないのかと思われる方には、以下の記事を参考にしていただきたい。

>普天間移設 環境調査に海上自衛隊を動員へ<2007/5/9 23:29>日テレニュース

>沖縄・普天間基地の移設問題で、政府は移設先の沖縄・名護市辺野古の海域で行う環境調査に、海上自衛隊を動員する方針を固めた。
>政府は、今週中にもサンゴやジュゴンの生態を調べるため、海底に調査機材を設置するが、日米同盟重視の観点から、移設計画の遅れは許されないとして、地元反対派の抗議行動を阻止するため、民間人ではなく、自衛隊員の動員を決めた。

軍隊は民間人を守らない。軍隊が守るのは権力者であり、抽象概念としての国家であり、仲間の軍人である。そのことをはっきりと書いているのが自民党の新憲法草案である。

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jiminkaikenann.htm
>第9条の2(自衛軍)
>(1)我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。

この順番をよく見ていただきたい。国の平和、国の独立、国の安全、国民の安全、となっているのだ。憲法解釈には神学論争的な側面もあり、記述の順番ひとつにも意味を見いだせるのである。つまり、国民の安全よりも国家を優先する記述だ、と読み取ることが充分可能な条文なのだ。
もう一カ所の記述を見てみよう。

>(3)自衛軍は、第1項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。

ここも第一項と同じ構造である。公の秩序を維持し、(次に)国民の生命若しくは自由を守るとあるのだ。短い条文の中に二カ所、国民を軽視する記述がある新憲法草案の安全保障規定はあまりにもおかしくないだろうか?

上は新憲法の案であり、現行憲法ではない。現行憲法では自衛隊の存在根拠は記述されていないのだ。そんな組織が「地元住民との不測の事態に備えた自衛隊による威圧」にかり出されるのである。戦争や軍隊を放棄したはずのこの憲法下でこの状態では、新憲法に変えられてしまった場合にどうなるのか分かったものではない。


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自民党が自らを拝金主義の嘘つきだと明言した
===引用開始

自民、業界団体の選挙貢献度を査定へ 要望の扱いに差
asahi.com 2007年05月08日16時29分

 自民党は、参院選に向けた業界団体の引き締め策として、同党への支援を数値化し、貢献度に応じて団体側の要望を政策に反映させる仕組みを導入することを決めた。執行部はすでに、党所属衆院議員らの貢献度を査定して人事に反映させる新たな党運営方針を決めているが、参院選対策での「成果主義」をより鮮明にすることで、票の上積みを図る。

 執行部が検討している指標は(1)候補者への推薦の有無(2)団体役員による関連団体回りの実施(3)名簿や人員の提供(4)集会の実施数(5)党員獲得数――など。計約20項目を数値化し、貢献度をはかる。

 対象となるのは運輸や食品といった約500の業界団体。医師会や漁連など比例区に組織内候補を出している団体についても「選挙区の候補者に対し、きちんと支援態勢をとっているか」などを材料に評価する。

 まず、4月の参院福島、沖縄両選挙区の補欠選挙での協力ぶりを認めた団体に対し、5月末に予定されている団体の総決起集会で表彰する。参院選で貢献度の高かった団体に対しては、予算措置や税制改正といった政策要望について「ランク分けして対応する」(党執行部の一人)という。

 民主党に対する切り崩しの側面もある。「民主党にも推薦を出せば、その団体の要望を聞くことは難しくなる」(同)として、自民党に対してだけ支持を明確にするよう求めることで、組織・団体戦で民主党との差を広げようと狙っている。

 こうした仕組みを導入する背景について、別の党幹部は「予算のパイが小さくなる中で、選挙で自民党を真剣に支援してくれた団体と、そうでないところを同じに扱うのはおかしい。団体側からもそういう声が出ている」と説明している。

===引用終了

おそろしい記事である。

>支援を数値化し、貢献度に応じて団体側の要望を政策に反映させる

金を出す団体の意思が政策に反映されることになるのだ。これが民主国家か?立憲国家か?いいやおぞましい拝金国家である。憲法を確認してみよう。

「第十五条【公務員の選定罷免権、公務員の性質、普通選挙と秘密投票の保障】

2.すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」


記事中にある一部の特定の団体の要望を聞くと云うことは、明らかな違憲行為となる。自民党は国民のための組織ではないのだが、ここまではっきりと違憲活動を公言するとは驚きである。

そして、自民党は他の約束も踏みにじる。昨年の安倍晋三の総裁選選挙での発言をご記憶だろうか?

http://kaigi.blog68.fc2.com/blog-entry-18.html
>「特定の団体や既得権、考え方のある人間に有利な政治を行うつもりはない(大意)」

自民党総裁選は事実上の首相選挙であり、その際の発言は公約である。自民党はリーダーの公約を実行できないのだ。自民党政権が何を言っても信じてはいけない。必ず裏切られる。この記事には、自民党が自らを拝金主義の嘘つきだと明言した、と書いてあるのだ。 


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A級戦犯の分祀論
===引用開始

<日本遺族会>A級戦犯分祀、勉強会の過半数が容認 
(毎日新聞 - 2007年05月06日 03:11)

 日本遺族会(会長・古賀誠自民党元幹事長)は8日、靖国神社に祭られているA級戦犯分祀(ぶんし)の是非などに関する勉強会の初会合を東京都千代田区の九段会館で開く。昨年来、A級戦犯合祀に対する昭和天皇の不快感を裏付ける証言・資料が相次ぎ、遺族会内にも分祀容認論が広がっている。勉強会メンバーは、現時点で容認派が過半数に達し、勉強会を続ければ分祀容認の結論は不可避の情勢だ。靖国神社は分祀を拒んでいるが、遺族会が分祀を求める方針を決めれば、対応を迫られるのは必至だ。

 昨年7月、「A級が合祀され……私あれ以来参拝していない」という昭和天皇の発言を記した富田朝彦元宮内庁長官のメモが公表されたのに続き、先月には、天皇の参拝が途絶えた理由を「A級戦犯合祀が御意に召さず」として、富田メモを裏付ける卜部(うらべ)亮吾元侍従の日記が新たに発見され、遺族会内には動揺が広がった。

 国立国会図書館の新資料集も、合祀に国が積極的に関与していたことを裏付けたため「分祀を含めた議論をやっていいという気持ちが強くなった」(古賀氏)という。

 勉強会の参加者は正副会長と地方代表の常務理事、幹事ら15人。7月の参院選で改選を迎える副会長の尾辻秀久元厚生労働相ら4人程度は「賛否が割れる」と、分祀論議そのものに慎重だ。

 一方、積極的な分祀賛成派は4人程度、十分な議論を条件とする分祀容認派は4人程度で、分祀肯定派は現時点で半数を超える。元は慎重だったある常務理事は「我々の最終目的である天皇陛下の参拝の障害がA級戦犯の合祀とわかった。新資料が分祀の追い風になる」と柔軟姿勢に転じた。残る態度保留の数人も分祀論議には賛成で、最終的には分祀派の古賀氏に同調する公算が大きい。

 勉強会は、まず78年10月のA級戦犯合祀の経緯など靖国の歴史や過去の遺族会活動を整理し、分祀論議は慎重を期して参院選後に行う予定だ。

 遺族会は長年、分祀については「神社の判断」として触れてこなかったが、A級戦犯合祀を巡って世論が二分し、政治的騒動がやまないため、古賀氏が昨年、分祀論議を提起した。【野口武則】

===引用終了

面白い記事である。ここには現代靖国の抱える病理がみごとに凝縮されている。

> 日本遺族会(会長・古賀誠自民党元幹事長)は8日、靖国神社に祭られているA級戦犯分祀(ぶんし)の是非などに関する勉強会の初会合を東京都千代田区の九段会館で開く。

古賀誠は衆議院議員である。そんな立場の人間が代表を務める団体が一宗教団体である靖国神社の運営方針に口を出すと言うのだ。政教分離を記した憲法にまっこうから反する行為ではないのか?

>昨年7月、「A級が合祀され……私あれ以来参拝していない」という昭和天皇の発言を記した富田朝彦元宮内庁長官のメモが公表されたのに続き、先月には、天皇の参拝が途絶えた理由を「A級戦犯合祀が御意に召さず」として、富田メモを裏付ける卜部(うらべ)亮吾元侍従の日記が新たに発見され、遺族会内には動揺が広がった。

天皇の御心に従うことを至上の命題に生きてきた人間には、その天皇本人による靖国否定論はコペルニクス的転回であっただろう(天皇を屁とも思わない小泉純一郎は全く気にしなかったようだが)。A級戦犯が祀られている靖国神社を参拝することは天皇の御意志ではないのだ。ここで出てくるのが分祀論である。A級戦犯がネックであるなら切り捨ててしまえばいいと云う、単純明快な理屈である。こうるさいアジアの目もかわせる一石二鳥のアイデアだ。

>国立国会図書館の新資料集も、合祀に国が積極的に関与していたことを裏付けた

今更何を言うのか。太平洋戦争の敗戦時には、靖国にはほとんどの戦死者が祀られていなかった。合祀するための戦死者名簿をずっと靖国に提供し続けたのは厚生省である。国は靖国との縁を切らなかったのだ。靖国は現行憲法下においても国家宗教であったことは明白だ。

さて、遺族会の突き上げに従って靖国は分祀をするだろうか?おそらくしないだろう。これは靖国神社のアイデンテティに関わる問題である。靖国は祭神について、ろうそくだとか座布団だとか説明をしてきた。天皇の意志に従っているので分祀は出来ないとも言っている。なんだかんだと小理屈を弄しても最終的に言うことは「分祀は不可能」の一点張りだ。

祀ってやっているのだから、がたがた言うんじゃねえ、と受け取るのが正しい。靖国は戦争遺族の心をもてあそぶための組織である。遺族にナメられてはいけないのだ。

仮に戦犯の分祀に応じたとする。すると、大勢の遺族が家族の霊を返せと分祀を求めて声を上げるだろう。靖国に勝手に祀られて迷惑している人は結構いるものなのだ。つまり、霊的世界における靖国集権体制の崩壊である。

靖国神社は分かっている。なにがあっても人ごとのような顔をして強気でいないと、みずからの権威は保てないのだ。遺族会とは対立せざるを得ない。せいぜいもめて、ドロ試合を展開してくれると愉快なのだが



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「自民党支持者」からのコメント
先日から何度か、「自民党支持者」を名乗る方からのコメントがあった。当ブログのコメント欄をマメにチェックしている方がどれらいいるのか分からないので、ここに紹介する。

当該記事はこれである。
「自衛官情報漏洩事件」

最初のコメントがこれだ。

「良くは分からない点なんですがあなたは自衛隊の存在自体を違憲とする人なのでしょうか。もしもそうであるのなら具体的にこれからの安全保障体制について考え方を聞かせてほしいものです。防衛秘密の制度に関しては
必要なものだと私は思っています。私の目からすれば隙のない有用な法だとも。知る権利と言っても何でも知れるというものでないですし
2007/05/01(火) 17:03:05 | URL | 自民党支持者 #-[ 編集]」

キンシャチ記:
以下が、僕からの反論である。

「>良くは分からない点なんですがあなたは自衛隊の存在自体を違憲とする人なのでしょうか。

はい、そのとおりです。自衛隊は存在する根拠をもちません。

>もしもそうであるのなら具体的にこれからの安全保障体制について考え方を聞かせてほしいものです。

おっしゃる意味が分かりません。なぜ僕が、国家の安全保障体制に関する具体案を提示しなくてはいけないのでしょうか。国家組織が、憲法に反しないで国民を守る方法を考えるべきです。そもそも国家とは、国民の生命財産安全を保護するためにのみ、存在を許される必要悪です。

>防衛秘密の制度に関しては必要なものだと私は思っています。

国民の知る権利と、防衛機密の適正なバランスをどう判断するのですか?それは、国家が一方的に決めつけていいものではありません。

>私の目からすれば隙のない有用な法だとも。知る権利と言っても何でも知れるというものでないですし

国民の権利は最大限尊重されるべきものです。憲法を確認しましょう。

「第二十一条【集会・結社・表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密】
1.集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2.検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。」

知る権利と云うものが表現の自由から導き出された概念だと云うことはご存知ですね。憲法では「一切の表現の自由は、これを保障する」とあります。一切のものごとを知る権利が、保障されているのです。そして第二項には検閲の禁止と、通信の秘密の保障が明記されています。知る権利から除外されるのは個人のプライバシーだけです。自衛隊等の国家組織の機密は含まれません。
貴兄の発言がまとはずれだと云うことがご理解いただけましたか?

2007/05/03(木) 07:09:41 | URL | キンシャチ #-[ 編集]」

キンシャチ記:
すると、すぐに返信がかえってきた。短い文章なので簡単に書いたのだろう。

「もし自衛隊法の防衛秘密条項が違憲と言うのなら裁判所で主張してください。公共の福祉と言う概念がありますがこれによって個人の人権の乱用をふせいでいるのです。なんでも人権で認められるというあなたの解釈は間違っています

2007/05/03(木) 08:41:35 | URL | 自民党支持者 #-[ 編集]」

キンシャチ記:
「公共の福祉」に対して何か誤解があるようである。以下が僕の反論第二弾。

「>もし自衛隊法の防衛秘密条項が違憲と言うのなら裁判所で主張してください。

???なにがおっしゃりたいのでしょうか。

>公共の福祉と言う概念がありますがこれによって個人の人権の乱用をふせいでいるのです。なんでも人権で認められるというあなたの解釈は間違っています

公共の福祉とは、他の人間の人権です。人権を制限できるのは人権だけと云うことです。自衛隊が恣意的に決めた機密の情報開示を要求することが公共の福祉に反するとは、とても言えません。

「第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

 
第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」

2007/05/03(木) 14:24:22 | URL | キンシャチ #-[ 編集]」


キンシャチ記:
それに対する「自民党支持者」氏の反論である。

「公共の福祉に該当しないというのはあなたの考えです。大体最高裁の判例でも知る権利の制約は認められています。西山事件とかいう事件。

2007/05/03(木) 17:08:21 | URL | 自民党支持者 #-[ 編集]

あなたは条文の言葉尻にだけこだわって解釈をしていますね。詳しく説明する気はありませんが判例は憲法12及び13条の規定つまり公共の福祉を援用して人権を制限する法律の規定や判決を合憲としています。人権を制限できるのは人権のみとは一体どのような勉強をしたのか教えてくれなくてもいいです。あ、そうだ有事関連法案を根拠としてましたね。

2007/05/03(木) 17:27:59 | URL | 自民党支持者 #-[ 編集]」


キンシャチ記:
この方がどういう立場なのかは分からないが、さすが政府自民党を支持する人間である。西山事件に限らず、裁判所が国よりの判決を乱発していることは言うまでもない。また、違憲法令の代表のような有事関連法案を、公共の福祉の例とするなど笑止千万である。

何よりもすごいのはここである。

>人権を制限できるのは人権のみとは一体どのような勉強をしたのか教えてくれなくてもいいです。

この方の考える「公共の福祉」とは一体どういうものであろうか。無知無理解をここまではっきりと書いていることは、驚愕に値する。ロックの著作からやり直していただきたい。

*「自民党支持者」さま。貴兄の文章を転載させていただきました。感謝いたします。なお、当方も多忙のためこれ以上人権思想に関する論議は続けることが出来ません。サイトの方で人権思想に関する本を紹介しているので、いくつか読んでみることをお勧めします。当方とのやり取りよりもずっと役に立つと思われます。


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